《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

この人がこんな目をするなんて
すごく意外で。


なんだか、深い意味があるような
気がする……。



あたしの探るような視線に気づい
たのかもしんない。


矢崎さんはメガネのフレームに
手を当てながらフッと顔を背ける
と、あたしから一歩退いた。


そして、作ったような明るい声で、


「まぁ、しぶとくアプローチを
続けさせてもらうよ♪

利用するようで悪いけど、桐生
クンと一緒にいるのも大変そう
だし、ね」


「――ホント最低ね、あんた」


「心外だなぁ。

だから申し訳ないとは思って
るって。

それじゃー、またな」


矢崎さんは片手をヒラヒラと
振って、まるで他愛ない世間話
でもした後のような笑顔で去って
いく。


見送るつもりなんて別になかった
けど、あたしはなぜか、その
後ろ姿から目がそらせなかった
……。





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