《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

「……あなたの感覚が信じられ
ない。

なんでそこまで、よく知りも
しないあたしに固執するのよ?」


そう聞いた直後。


スッ……と、矢崎さんの瞳が、
陰ったような気がした。


でもそれは、錯覚かと思える
くらい一瞬のことで……口を
開いたときには、もうその色は
見えない。


「理由なんてないよ。

ただそれが、僕の存在意義なだけ」


「……は? どーゆーイミ?」


「――なんでもない。

とにかく、僕がキミをうちに呼び
たいのは本気だから。

せっかく、こうして一緒にパリに
いるんだ。

ちゃんと考えてくれよな」


「――どれだけ考えたって、
答えが変わることはないわ」


なんだろう。


突き放す口調で答えながらも、
あたしはさっきの矢崎さんの瞳が
妙に気にかかってた。


明らかに初めて見る――そう、
どこか寂しそうな瞳。