《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

でも、明日からは搬入や試作が
始まる。


その前に今の状態をなんとか
しようと思ったら、もう今しか
ない。


「爽介、あの―――、」


必死の思いで紡ぎ出した声は、
硬くて低い声に遮られた。


「わりぃ。

オレ、急いで行きたいとこある
から……」



―――え……?


聞き返す余裕もない。


爽介はそれだけを言うとまた
フイッと前を向いて、ズンズンと
歩き出してしまう。


大きく開いた正面ドアを抜けて、
外へ。


迷うことなく進んでいくその姿
は、あっという間に見えなく
なった。


「ウソ………」


……こんなのってアリ?


もう呼び止めても、話すら聞いて
もらえないの?


「あらら、フラれちゃったな。

やっぱり、桐生クンとケンカ
しちゃってんだ?」


「矢崎さん……!?」