でも、明日からは搬入や試作が
始まる。
その前に今の状態をなんとか
しようと思ったら、もう今しか
ない。
「爽介、あの―――、」
必死の思いで紡ぎ出した声は、
硬くて低い声に遮られた。
「わりぃ。
オレ、急いで行きたいとこある
から……」
―――え……?
聞き返す余裕もない。
爽介はそれだけを言うとまた
フイッと前を向いて、ズンズンと
歩き出してしまう。
大きく開いた正面ドアを抜けて、
外へ。
迷うことなく進んでいくその姿
は、あっという間に見えなく
なった。
「ウソ………」
……こんなのってアリ?
もう呼び止めても、話すら聞いて
もらえないの?
「あらら、フラれちゃったな。
やっぱり、桐生クンとケンカ
しちゃってんだ?」
「矢崎さん……!?」
始まる。
その前に今の状態をなんとか
しようと思ったら、もう今しか
ない。
「爽介、あの―――、」
必死の思いで紡ぎ出した声は、
硬くて低い声に遮られた。
「わりぃ。
オレ、急いで行きたいとこある
から……」
―――え……?
聞き返す余裕もない。
爽介はそれだけを言うとまた
フイッと前を向いて、ズンズンと
歩き出してしまう。
大きく開いた正面ドアを抜けて、
外へ。
迷うことなく進んでいくその姿
は、あっという間に見えなく
なった。
「ウソ………」
……こんなのってアリ?
もう呼び止めても、話すら聞いて
もらえないの?
「あらら、フラれちゃったな。
やっぱり、桐生クンとケンカ
しちゃってんだ?」
「矢崎さん……!?」

