《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

あたしはどうしようかすぐに決め
かねて、その場に立ち尽くし
ちゃってた。


「どーしたの? 

部屋、戻らないの?」


同室の雫が声をかけてきたけど、


「ううん。先行ってて」


部屋で休憩するよりするべきこと
があるのはわかってる。

けど、どうしよう……。


「そう?

それじゃ、お先に」


雫はちょっと不思議そうな顔して
たけど、サッサとエレベーターに
向かってった。


さすがにみんな疲れてるのか、
ほとんどの人がエレベーターに
向かうか、ロビーでくつろごうと
してる。


でもその中でひとりだけ、ホテル
の出口に足を向けてる人物――。


「――爽介、待って!」


あたしは勇気を振り絞って、その
背中に声をかけた。


広い背中がピタッと立ち止まって
、ゆっくりと振り返る。


あの夜以来、こんなふうに呼び
止めて向かい合うのは初めてで、
イヤでも緊張で胸が弾けそう
だった。