《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

『……ホントにそれだけか?』


「――それだけよ」


胸が、小さい針でつつかれる
みたいにチクチク痛い。


ホントは爽介に隠し事なんて
したくない。


でも……やっぱり言えないよ、
あんな話。


言ったら、爽介は矢崎サンのこと
怒るに決まってる。

もしかしたら直接、何か言おうと
するかもしれない。


一緒にパリで行動しないといけ
ない相手と揉めたって、いいこと
なんてひとつもないし……何より
爽介には、雑念を持って本選に
臨んでほしくない。


そう思うと、あたしが今言える
ことは、これしかなかった。


「ゴメンね、心配かけて。

でもホント、なんでもないから」


『……………』


爽介は何も言わない。


電話だから、どんな顔で黙り
込んでるのか見えない。


沈黙に不安を感じて、爽介の名を
呼ぼうとしたとき、