《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

当たり前よ。


あたしはそんなつもりで爽介と
いるんじゃない。


そんな気持ちで、コンクールに
臨んでるんじゃない。



「……帰って」


体の底からしぼり出すような
声で、あたしは言い放った。


「本当に、もう二度と来ないで。

あんたの顔なんて、見たくも
ない!」


返事は待たない。


ホントにこれ以上、1秒だって
一緒にいたくなかった。


あたしは駆け込むように店内に
戻ると、持ち場だったカウンター
に入る。


お客様は誰もいなかったから、
ひとりでカウンターを見てて
くれた仲間に、小声で話しかけた。


「お待たせ。ゴメンね」


そのコの顔を見た拍子に、矢崎
さんが店の前を立ち去ろうと
してるのが、視界の隅に小さく
映る。


……彼ももう、あたしの方は見て
いない。