当たり前よ。
あたしはそんなつもりで爽介と
いるんじゃない。
そんな気持ちで、コンクールに
臨んでるんじゃない。
「……帰って」
体の底からしぼり出すような
声で、あたしは言い放った。
「本当に、もう二度と来ないで。
あんたの顔なんて、見たくも
ない!」
返事は待たない。
ホントにこれ以上、1秒だって
一緒にいたくなかった。
あたしは駆け込むように店内に
戻ると、持ち場だったカウンター
に入る。
お客様は誰もいなかったから、
ひとりでカウンターを見てて
くれた仲間に、小声で話しかけた。
「お待たせ。ゴメンね」
そのコの顔を見た拍子に、矢崎
さんが店の前を立ち去ろうと
してるのが、視界の隅に小さく
映る。
……彼ももう、あたしの方は見て
いない。
あたしはそんなつもりで爽介と
いるんじゃない。
そんな気持ちで、コンクールに
臨んでるんじゃない。
「……帰って」
体の底からしぼり出すような
声で、あたしは言い放った。
「本当に、もう二度と来ないで。
あんたの顔なんて、見たくも
ない!」
返事は待たない。
ホントにこれ以上、1秒だって
一緒にいたくなかった。
あたしは駆け込むように店内に
戻ると、持ち場だったカウンター
に入る。
お客様は誰もいなかったから、
ひとりでカウンターを見てて
くれた仲間に、小声で話しかけた。
「お待たせ。ゴメンね」
そのコの顔を見た拍子に、矢崎
さんが店の前を立ち去ろうと
してるのが、視界の隅に小さく
映る。
……彼ももう、あたしの方は見て
いない。

