「わ、カワイイ――!」
『ホテル』って聞いてあたしが
想像してたのとは、180度かけ
はなれた。
――こじんまりとして、すっごく
カワイイ建物だった。
高さは、たぶん5階建てくらい。
焦げ茶色のレンガ造りの外壁に、
本物かイミテーションかわから
ないけど、明るい緑色の蔦が
絡んでて。
2階以上の部分に並ぶ白い木枠の
窓からは、赤と白のギンガム
チェックのカーテンが覗いてる。
ホテルってゆーよりは、ヨー
ロッパの田舎街のペンションって
感じ。
そっか。
だから、『プチホテル』って
ゆーのね。
1階がフロントとかロビーで、
2階からが客室って造りみたい
だけど……。
「……なんで人が並んでんの?」
バイクから降りてメットを外した
あたしは、それを爽介に返し
ながら尋ねた。
そう――。
あたし達が目にしたのは、1階の
正面入口から前の道路にかけて、
ズラッと並んでる長蛇の列。
爽介は、軽く眉をひそめて行列を
見やりながら、
「あちゃ〜
この時間でももう並んでるか」
『ホテル』って聞いてあたしが
想像してたのとは、180度かけ
はなれた。
――こじんまりとして、すっごく
カワイイ建物だった。
高さは、たぶん5階建てくらい。
焦げ茶色のレンガ造りの外壁に、
本物かイミテーションかわから
ないけど、明るい緑色の蔦が
絡んでて。
2階以上の部分に並ぶ白い木枠の
窓からは、赤と白のギンガム
チェックのカーテンが覗いてる。
ホテルってゆーよりは、ヨー
ロッパの田舎街のペンションって
感じ。
そっか。
だから、『プチホテル』って
ゆーのね。
1階がフロントとかロビーで、
2階からが客室って造りみたい
だけど……。
「……なんで人が並んでんの?」
バイクから降りてメットを外した
あたしは、それを爽介に返し
ながら尋ねた。
そう――。
あたし達が目にしたのは、1階の
正面入口から前の道路にかけて、
ズラッと並んでる長蛇の列。
爽介は、軽く眉をひそめて行列を
見やりながら、
「あちゃ〜
この時間でももう並んでるか」

