「? 別に疲れてはないわよ」


「そう?

じゃあさ、ボク、今からソレイユ
杯事務局に行くんだけど、一緒に
行かない?」


「事務局に??」


意外な誘いに目を丸くするあたし。


事務局で何かあるなんて、あたし
は何も聞いてないし。


てかそもそも、なんでマッキーが
ひとりで行ったりする予定が
あんの?


「新条さんの代理でね、昨日急に
頼まれたんだ。

パリ会場の機材とか、向こうで
具体的に決まったことの報告と、
選手の近況報告会。

前みたいに全員で集まったりは
しないけど、代表者に足を運んで
欲しいって。

でも新条さん、約束した後に急な
仕事が入ったらしくて」


「なるほどね。

それでマッキーに代役がまわって
きたってわけ?」


「そーゆーこと

それほどかからないみたいだし、
まだもうちょっと時間があるんだよね。

途中で、お茶でもしていこうよ」