裏を通ったときは厨房はもう
無人だったけど、やっぱり先に
出てたみたい。
あたしは表の通りに出ながら、
バッグから携帯を取り出して、
爽介にコールした。
『――はいよ、お疲れー』
「お疲れさま。
今出たんだけど、どこにいる?」
『近くにいるぜ。
んだな……『シフォン』の前で
待ってろ。すぐ行く』
「りょーかい」
『シフォン』ってゆーのは、
店から5分ほど歩いた所にある
カフェの名前。
ランチではたまに使うんだけど、
駅とは反対方向にあるから、
この時間には店のコがいる可能性
は低い。
だから、こんな感じで合流する
ときに、けっこう目印にしてる
店だった。
『シフォン』の前に到着して
まもなく、前の通りに見慣れた
バイクが停車して。
メットを外しながら、爽介が
こっちに歩いてくる。
「お待たせ。
仕事、大丈夫だったか?」
「とどこおりなく。
まあ、忙しかったけどね」
「だな」
無人だったけど、やっぱり先に
出てたみたい。
あたしは表の通りに出ながら、
バッグから携帯を取り出して、
爽介にコールした。
『――はいよ、お疲れー』
「お疲れさま。
今出たんだけど、どこにいる?」
『近くにいるぜ。
んだな……『シフォン』の前で
待ってろ。すぐ行く』
「りょーかい」
『シフォン』ってゆーのは、
店から5分ほど歩いた所にある
カフェの名前。
ランチではたまに使うんだけど、
駅とは反対方向にあるから、
この時間には店のコがいる可能性
は低い。
だから、こんな感じで合流する
ときに、けっこう目印にしてる
店だった。
『シフォン』の前に到着して
まもなく、前の通りに見慣れた
バイクが停車して。
メットを外しながら、爽介が
こっちに歩いてくる。
「お待たせ。
仕事、大丈夫だったか?」
「とどこおりなく。
まあ、忙しかったけどね」
「だな」

