《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

数週間が過ぎる頃には、
『別にそんな気にするほどのこと
でもないか』
って感じで、みんなの態度も、
すっかり落ち着いた。


みんなならきっと認めてくれる
んじゃないかって信じてたけど
――これにはホント、感謝の一言。



それ以来あたしは、名前も本名の
『神月』を名乗るようにして、
今まで同様働いてるわけだけど
……。


ようやくこの件が落ち着いたって
ゆーのに、今度は実は爽介と
付き合ってます、なんて。


さすがのあたしも、コワくて
バラせない(汗)


だからもうしばらくは、これは
ヒミツ。



「とにかく今日はヤボ用。

じゃーね、お疲れさま」


着替えを済ませたあたしは、
手早く荷物をまとめると。


まだ何か言いたそうな面々に手を
振って、ロッカールームを後に
した。


裏口から外に出て、店の駐車場を
確認する。


従業員用のスペースに、爽介が
通勤で使ってるバイクは……ない。