《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

しかも、ただの新人バイトとして
きっちり働かせるために、身の上
を隠して。



もちろんあたしはそんなの絶対
イヤだったんだけど、売り言葉に
買い言葉で、ついOKしちゃった
って感じで。


だからあたしは、苗字だけ偽名を
名乗って、ここに入った。



けど、数ヶ月のうちにいろんな
ことがあって、最初はイヤイヤ
働いてたあたしの心にも、変化が
生じて。


ちゃんとみんなに本当のことを
話したうえで、これからも働き
続けたいって思うようになった
から――先月、思い切ってみんな
に、打ち明けたんだ。



最初はトーゼン、想像もして
なかった告白に、みんな騒然。


中には、『んなハタ迷惑な』って
感じの態度や、ぎこちなくなる
人もいたんだけど……。


最初から真実を知ってるマネー
ジャーの新条さんや、ホール係の
ムードメーカーのマッキーが、
フォローしてくれて。


それに他でもないあたしが、
別にどう態度を変えるわけでも
なかったんで。