《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

高校生くらいにまでなっちゃえば
、親の目を盗んで好き勝手するの
はどこのコでも一緒。


それにどっちかってゆーと、
あたしは親に反発してたから――
あてつけみたいに友達と遊び
まくったりして、ロクに家に
帰らない時期もあったし。


今は今で、こんなふうに普通に
働く、ただのバイトだしね。



「そんなもんかぁ〜。

まぁ亜莉紗見てるとねー。

今だに、社長の娘とか信じらん
ないし♪」


「……………」



――言ってくれちゃったわね。



そう。



あたしが、自分のこと、トラブル
メーカーって称する理由は。



――実はあたし、この店の母体、
『アルテミス・グループ』の、
社長の娘だったりする。



神月 翔一郎――アルテミスの
三代目社長で、正真正銘、あたし
のパパ。



あたしがルナで働くことになった
のは、もともとはこのパパの
さしがねで。


高校卒業後2年間パリに留学して
、帰国したあたしを。


パパは社会経験が必要だって
言って、この店で働くように
命じたんだ。