《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

――マジいなかったわよ。
数ヶ月前までは。


今は――まぁ、ウソだけど


見た目がイケてるせいでホール
スタッフにも爽介ファンが結構
いるから、タイミングみないと
なかなか真相は話せない。


心苦しくはあるんだけど――自分
で言うのもなんだけど、あたし、
だいぶこの店じゃぁトラブル
メーカーだからなぁ(汗)




そんなあたしの心中を知ってか
知らずか、ひとりがまさにビンゴ
な方向に話を持っていってくれる。


「てゆーか、亜莉紗って仕事
終わったらいっつも何してんの?

まさか、お花とかバレエとか
やっちゃってたりする?」


「――見える?

あたしがンなのやってるよーに」


「ううん、まったく」


「んじゃ聞かないで」


昭和じゃあるまいし、そんな
堅っ苦しいコトやってるワケない
でしょっつーの。


「だってさー、お嬢様の私生活
とか、想像つかないんだもん」


「別に、普段はみんなとたいして
かわんないわよ」


子供の頃ならいざしらず。