「ギャー」



俺の叫び声が教室内に響く。



「まったくお前らは……」



テストの点数に衝撃を受けた俺は教師の『ら』っという言葉は耳から耳へ流れていった。



何てことだ。



自信があった数学で赤点……だと?



しばらく教師の前から動けなかったが放心状態のままなんとか席に戻り
頭を抱えて突っ伏した。



終わった…
俺の夏。



彼女の楽しそうにしてた顔が一気に崩れた。



夏休みの補習がなかったら海に行こうと提案した本人がこれじゃあ格好つかない。



しかも『絶対赤点とるな』と念を押したのも俺で……とても海に行けなくなったとは言えない状況を自分で作ってしまった。