彼が、ゆびとゆびのあいだの水掻きを舐める。

一番汁が溜まりやすく、べたべたする場所だ。

わたしはくすぐったいのを我慢する。

むかしは、わたしがすいかの汁をこぼすと凜くんがタオルでふいてくれた。

でも、いつしかタオルは彼の舌へと変わっていた。

そこに性的な意味がこめられていることなんて、わかりきっていた。