しずくの軌跡を、凜くんはさかのぼっていく。 しつこいくらい丁寧に、やさしくぬぐう。 わたしは彼のやりやすいように腕の位置を変えた。 彼の舌の熱さを直接感じとりながら、へんたいてきこうい、と思う。 凜くんはおかしい。 彼の言いなりになるわたしも、ちょっとおかしい。