【ND第3回】夏恋華~ナツレンゲ~


しずくの軌跡を、凜くんはさかのぼっていく。

しつこいくらい丁寧に、やさしくぬぐう。

わたしは彼のやりやすいように腕の位置を変えた。

彼の舌の熱さを直接感じとりながら、へんたいてきこうい、と思う。

凜くんはおかしい。

彼の言いなりになるわたしも、ちょっとおかしい。