「やめてほしいって顔だね」 凜くんが言う。 わたしがうなずく。 すると、彼はわたしのからだをゆっくりと畳のうえに押し倒した。 持っていたすいかから、しずくがゆびを伝い、腕をも伝って流れていく。 彼はわたしからすいかを取り上げると、そのしずくを舌で追った。 「すいかが好きなら、食べればいいじゃない」 「俺が好きなのは、眠だよ」