かしゅ、とみずみずしい歯切れの悪い音をたてて、わたしはすいかにかぶりつく。 凜くんに顔を舐められるのはそんなに気持ちのいいことではないから、なるべく汁をこぼさないように食べるのだけれど、それでもやはり、ほっぺやあごを濡らしてしまう。 すると凜くんはそれを見越していたと言わんばかりに、わたしのほっぺやあごやくちびるを舐める。