「どうしたの達也…試合始まっちゃうよ?」 達也はしっかりと私の目を見つめた。 そして―――――― 「10年前の約束…… 覚えてるか……?」 ……え “おめでとう達也っっ!!” “ああ、野球が上手い人しか行けないんだ!” “達也、私を甲子園に連れてってね?” “おう! ぜってー実波を甲子園連れてってやるよ!” 私の中で思い出がよみがえってくる―――