「飛鳥のため…飛鳥のため… 飛鳥…飛鳥の…飛鳥…」 …飛鳥飛鳥うるせえ。 『―――以上で綱引き終了です――― 綱引き優勝は、もちろんB団! ぶっちぎりです! 続きまして、次は3年女子による100mです―――』 …あ! 次…実波出るじゃん!! 退場門に飛鳥がいた。 「あっ翼! 達也! 次実波でるからさ、一緒に応援しよ!」 「おう」 「…」 …翼? 飛鳥は1人でスタスタと歩き始める。 「おい、なんでお前黙ったままなんだよ」