「…私、取り返してくる!!!」




「「…実波が!?」」




私にできることを、達也にしてあげたい。





「駄目だって実波!
実波は女なんだし、危ねえって!」




達也が、私を止める。





「けど達也!
俺達が行くより見込みはあると思う。
サッカー部軍はスケベだらけだから、実波みたいな美人が行けば喜んで返してくれるはず!」





…は?




私は翼が言ったことの意味が理解できなかった。




何それスケベって…。





「…わかったよ…正直複雑だけど…。
…行け、実波!
頼んだぞ」





…達也……!!




「うん!!
絶対取り返してくるね!!!」