「だが…っ! この校舎は私が初めて校長になった校舎なんだ…! 永遠に残しておきたいって…ずっと思って…」 校長はいきなり泣き出した。 俺らの前で泣かれても困るんだけどな…。 長い沈黙…気まずい。 「……とにかく何もしなかったら何も変わらない。 川崎第二まで行って、このことを取り消してもらおう!」 こんなとき、まとめるのはいつも実波。 この沈黙を破ったのも実波だった。 「…そうだね! 私も一緒に行く」 飛鳥も賛同。 「俺も」 翼も。 「………行くか」 もちろん、俺も。