君に幸せの唄を奏でよう。




ショッピングセンター

→触ってない。×



CDショップ

→時間を確認してチャックを閉めた。×



ハンバーガー店

→触ってない。×



ゲーセン

→触ってない。×



ナンパされる前。

→時間を確認しただけ。



………………………



ここだぁぁぁぁッ!!



閉めた記憶がない!!



でも、なんでなくなったの?!



あたしは、自分がとった行動を思い出した。



  ナンパされた。
     ↓
困っている所をあいつが助けてくれた。
     ↓
あいつが襲われそうになったから、リュックをナンパ達の顔にぶつけ…………



その時だーーーーッ!!


絶っっっ対、その時に飛ばしたんだ!!



路地に落ちたってことは、携帯は傷だらけ?!ちょっと、待ってよ~。あの携帯まだ、半年もたってないのに!!



って、違う違う!!そんなこと考えている場合じゃないっ!!



どうしよ…どうしよ…!!誰か拾ってくれてないかな…



もし、交番に届けられてたら電話がかかってくるだろうし…




それとも、路上のどこかに…?



はッ!あたしは、あることに気づいた。



まさかまさか!!あいつらに拾われた?!



でも、可能性が高い。



あいつらは、あたしに恨みがあるはず。



ヤバいっ!!どうしよ!!



もし、あいつらがあたしの携帯をいじったりしたら…



『ハッハッハ!あの子の情報手に入れたぞ!これで、俺のものだ!!』



『唄ちゃん、助けて!!』



ダメーーーーーッ!!



佳奈が危ない!!



あたしは1階に下り、電話の子機を取り防音室に入った。あたしの家にもあるが、浩ちゃんの家と比べるとかなり小さいし狭い。



あたしは、佳奈の携帯に電話をかけた。



「プルル…プルル…」



お願い出て!