君に幸せの唄を奏でよう。




「こっちは、テスト勉強してるんだ!!でかい声出すなっ!!」



音夜は、怒っていた。



音夜はいつも、テストは成績は10番以内。頑張ってキープをしている。



テストが明後日にあり、詰め込んでいるので、余計イライラしている。



「ごめん…」



今回は、自分が悪かったので謝った。



「…なんかあったのか?」



「えっ?」



音夜に突然聞かれたので、ビックリした。



「…なんか帰ってきてから元気なさそうだったし」



音夜は、心配をしてくれてた。



「大丈夫よ。ちょと疲れただけだし。…ありがと、心配してくれて」



あたしは、笑いながら言った。そして、話せなかった。



音夜は、一瞬驚いた顔をした。



「…お前、どこか体調悪いんじゃ-」



「なんで素直じゃないのかな?!」



あまのじゃくめーーーっ!!



「俺は、いつでも素直だ」



「自分で言うな。自分で」



なんで、こう素直じゃないのかな…



「じゃ、部屋に戻るから」



「うん。頑張れ」



音夜は、自分の部屋へ戻った。



まったく、素直じゃないんだから。



でも、音夜が心配してくれたので、嬉しかった。



よし、暇だから携帯でゲームしようかな………



ん? あれ? あれれ?



帰ってきてから携帯触ったっけ………?



あたしは、いつも出掛ける時は、リュックの小さいポケットに入れる。確認の為、チャックを開けようとしたが



なんか開いてるしーーーッ!!



いつも閉めてるのに、なんで?!



あたしは、確認の為にリュックの中身を全部だした。



「ない…ない…ないッ!!」



やばいッ!!どうしよ…


なくしたーーーーッ!!



落ち着くのよ、唄!!今日の事を思い出すのよっ!!



あたしは、今日の出来事を思い出した。