君に幸せの唄を奏でよう。




「うん。いつも作曲する時は、唄ちゃんの声を思い出して作ってるの」


佳奈が嬉しそうな顔をしながら言った。


「そっか。ありがとう」


あたしは、改めて佳奈に感謝した。


「あたしも佳奈達の曲を歌うのいつもすっごく楽しみなの」


「本当?嬉しい」


佳奈は、嬉しそうな顔をしながら言った。


「次のライブ頑張ろう!」


あたしは、佳奈に言った。


「うん!」


あたし達は、レジに向かった。




「楽しかった」


「私も楽しかった」


周りも少し暗くなり6時をまわっていた。


あたし達は、買い物も終わり駐輪場に向かっていた。


「また遊ぼーね!」


佳奈が笑顔で言った。


「うん!」


「あっ。ここの角を曲がるんだよね?」


「そうよ」


あたし達は、角を曲がった。


「きゃっ!ごめんなさい!」


「おっと…」


角を曲がろうとした時、チャラい2人組の片方の肩にぶつかり佳奈は謝った。


「ごめんなさい!大丈夫ですか?!」


「君、可愛いね~」


「へっ?」


男はニヤニヤしながら佳奈に言った。


「俺らと遊ぼーぜ」


これって…ナンパ?!


あたしは、初めて見たのでビックリした。


「そ、そんな困ります」


佳奈を助けないと!!


「困ります」


あたしは、佳奈と男たちの間に割り込み言った。


「おっ。君も可愛いねぇ。俺こっちが好みかも」


違う男が、ニヤニヤしながらあたしに言ってくる。


キモいッ!


「ぶつかったのは、謝ります。ごめんなさい。あたし達は、先を急いでいるので失礼します」


あたしは、佳奈の手を掴み立ち去ろうとした。


「きゃっ!離して下さい!」


「佳奈?!」


後ろを振り向くと、男が佳奈の手を掴んでいた。