君に幸せの唄を奏でよう。




「絶対これ似合う!」


あたしは、小花柄のワンピースを佳奈に出した。


「絶対似合わないよっ!!派手だよっ!」


佳奈は、全力で拒否をした。


あたしが取り出したのは、デニムのベスト付きのピンクの小花柄ワンピース。


「大丈夫よ!じゃ、試着だけでもしてみる?」


「試着?」


佳奈が不思議そうに見てきた。


「そう。似合わなかったら違うやつにすればいいじゃない」


あたしは、佳奈に提案をした。


「…じゃ、着てみる。ダメだったら言ってね」


「うん♪」


佳奈は、そう言い試着室に行った。


-----数分後-----



シャッ。



試着室のカーテンが開いた。


「…ど、どうかな?」


佳奈は、心配そうにあたしに尋ねてきた。


「佳奈…すっごく可愛いじゃない♪似合ってるわよ」


「ほ、本当?」


佳奈がまた心配そうに聞いてきた。


「本当よ。嘘ついてどうするのよ。絶対、亮太たちも似合うって言うわよ」


あたしは、佳奈に言った。


「そ、そうかな」


佳奈が照れた顔をした。


「じゃ、買おうかな」


佳奈は、決めた。


「あたしは、絶対買った方がいいと思う」


「じゃ、買うね。唄ちゃんは決まった?」


佳奈は、聞いてきた。


「うん♪これ買おうと-」


「ダメだよっ!」


はいっ?!佳奈に買う服を見せた途端、ダメ出しをされた。


「唄ちゃんは、可愛いくて美人なんだから可愛い服着なくちゃダメだよ」


「はいっ?!」


いやいやっ!あたし可愛いくも美人でもないし。


「そうだ!私が、唄ちゃんに似合う服選んであげる♪」


佳奈は、あたしの手を引っ張った。


「ちょっ、佳奈さん?!」


あたしは、佳奈の顔を見た。