君に幸せの唄を奏でよう。




「凄いわね、亮太!今度聴かせてね」


「おぅ。だけど、あんま期待はするなよ」


と言いつつも、内心は期待をされててすごく嬉しかった。


そして、次の日に唄の家に行き、曲を演奏することになった。


「なんで、音夜も居るんだ?」


なぜか、唄の隣に幼い音夜が座っていた。


「いいじゃない。だって、音夜も亮太の曲聴きたいよね?」


「うん!聴きたい!」


音夜は、俺に目を輝かせながら言った。音夜の態度を見て、どこかに行く気もなかったので、演奏をすることにした。


「え~と…では、聴いて下さい」


少し手は震えていたが、一生懸命演奏をした。この時、俺はとても幸せ者だと思った。自分が思いを込めて作った曲を、好きな奴が一番に聴いてくれてる。


だからこそ、期待に応えたい。まだこの曲は未熟だけど、俺の曲を聴いて何かを感じてくれたら、それで十分だ。


演奏が終わり、唄と音夜が温かい拍手をしてくれた。


「凄い凄い!鳥肌が立っちゃった!亮太は、天才だわ!」


「亮太すげー!カッコイイ!」


唄と音夜が興奮をしながら感想を言う姿に、俺は幸せ過ぎて微笑んだ。