「3年生から…」
「凄い凄い!あたしなんて、アコギの練習しているのにあそこまで弾けないわ!」
唄の言葉を聞き、ある引っ掛かりを覚えた。
今、アコギって…。
「高橋も弾いてるの?」
「うん!お父さんに教えてもらってるの」
だから、アコギやベースのことを知っていたのか…。
「ねぇ、篠原くんって将来の夢決まってる?」
再び、唄が笑顔で話しかけてきた。
「うん。バンドを組んでデビューすること」
ベースを弾き始めた頃から、たくさんの人に俺の音楽を聴いてもらう為に目標を立てた。
「あたしと同じね!あたしもバンドを組んでデビューすることなの!
そうだ!あたしとバンド組まない?」
俺は、唄の提案に驚いた。「お互い頑張ろうね」と言われると思っていたので、誘われるとは考えてもなかったが…
「俺も高橋と組みたい」
迷いはなかった。誘われて凄く嬉しかったし、なにより唄と音楽をする事が出来るので、楽しみで仕方なかった。

