君に幸せの唄を奏でよう。



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「今日は、ありがとうな」

ごちそうになり、時刻は10時をまわっていた。

ご飯を食べた後、ゲームをしたりなどして遊んだ。こんな夜遅くまでお邪魔させてくれたので、唄と音夜にお礼を言った。

「また遊びに来いよ」
「おう。また来る」
「亮太、また明日!」

音夜と唄が手を振ったので、俺も手を振り家に向かった。

歩きながら、音夜に言われたことを考えた。

音夜も多分気がついているだろう。唄が橘さんに惹かれているのを…。

あんな表情を俺は見たことがない。切なそうに見つめる、“恋をしている顔を”

だけど、俺にはそんな顔をしない。いや、それ以前に俺を“男”として見てない。

唄にとって、俺はバンド仲間でただの友達。

俺が積極的になれば“男”として見てくれたのかもしれない。