「唄ちゃんって言うのか~。可愛いな~」
「そんなことないです…」
さっきから、宮木さんは同じ事をあたしに言う。
「そうだ!よかったらメアド教えてくれない?」
宮木さんは、目を輝かせながら、あたしを見つめる。
どうしよ…。橘 奏の友達だし、断れないな…。メアド教えた方がいいのかな…。
「ダメだ」
ドキっ!
「え…?」
突然、橘 奏が低い声で言ったので、ビックリした。
「なんでだよっ!」
宮木さんは、橘 奏に文句を言った。
「こいつ、相当のチャラ男なんだ。女のメアドの数は、ハンパない」
「おい!なんで、そこでカミングアウトするんだよ?!」
「事実だろーが。そんな奴に高校生のメアドなんか危なくて教えれねぇよ」
2人は、また言い争う。
…なんだ、そういう意味か……て、あたし残念がってる?!なに期待してたの?!
変よ!今日のあたし変だわ!
「げっ!もう時間だ!奏、悪い帰るわ」
突然、宮木さんは腕時計を見て慌てていた。
「あ、あたしも、帰るわ」
これ以上、長居してもお邪魔だろうし。
「そうか。なら、俺も帰るわ」
草野さんも言った。
「お前ら、今日はありがと。先輩もありがとうございます」
橘 奏は、あたし達にお礼を言った。
「おう。お大事に。お邪魔しました」
「お大事に。お邪魔しました」
「早くよくなれよ!お邪魔しました」
あたし達は、橘 奏の家を出た。
「じゃあ、俺行きます。唄ちゃんまたねー!」
「おう。頑張れ」
「はい。バイト頑張って下さい」
あたし達は、宮木さんと別れた。

