君に幸せの唄を奏でよう。




2人きりになった途端、心臓がドクン、ドクンと脈を打つ。


…て、なに緊張してるのよっ!


橘 奏が隣に座っているだけなのに!落ち着くのよ!


「…お菓子ありがとな」


ドキ!


「へっ?!ど、どういたしまして!」


なんで、動揺してるのよ!


あーダメ!帰ろう!居ても心臓に悪いだけだし。


「あの、あたしもう帰る-」


ピンポーン。


玄関のチャイムが鳴った。


誰よーっ!空気読んでーーーっ!


「ちょっと、待ってろ」


橘 奏はそう言い残し、玄関に向かった。


せっかく、帰ろうと思ったのに……!


「来るんならメールぐらいしろ」


「悪い、悪い。バイト時間が変わったから来たんだ」


「悪いな。急に来て。これ、俺と宮木からの差し入れだ」


「ありがとうございます。どうぞ上がって下さい。宮木も上がれよ」


「「お邪魔します」」


玄関から2人の男性の声が聞こえてくる。


誰だろ?橘 奏の友達かな…?


「うわ!ちょー可愛いじゃん!お前の彼女か?!」


「そうなのか、橘?」


何故か、あたしを見て興奮する金髪の青年とイケメンの青年がいた。


「俺よりも先に可愛い彼女つくりやがって、ずるいぞ!卑怯者っ!」


「彼女じゃねーし、お前に卑怯者って言われたくないっ!」


橘 奏と金髪の青年は、言い争っていた。


「初めまして。俺、草野 淳司。名前なん言うの?」


イケメンの青年が話しかけてきた。


「た…高橋 唄です」


「唄ちゃんって言うんだ。可愛いね。よかったら今度遊ばない?」


「先輩!人の家で口説かないで下さい!」


橘 奏は、草野さんに言った。