カツラを外し、服を脱ぎ捨て、男の格好に着替えた。 やだなぁ、男には戻らないって決めたのに。 アタシはいやいや外に出た。 ―――大学の屋上に出た。 ここは、アタシの唯一の大学での縄張り。 授業サボって屋上に行くなり、外の景色を眺めたり昼寝もした。 男とあんなことこんなことすることの次に楽しかった。 ――ガラッ。 明らかに屋上にアタシ以外の人かま入ってきた音がした。