美佳に睨まれた俺は
とっさに声が出た。
美佳はその声に気付き
にっこり笑ってから
すぐメールを打ち返してきた。
受信メール[To]
08/11/14 11:13
From 上野 美佳
Re:
―――――――――――
はあ?何が?
あたし、ゲーム
してないんだけど…
ーENDー
(なんだ?
このムカつくメール。)
とりあえずさっきの睨みも
このメールもウザい。
いつもなら絶対
“あっ!授業中
ケータイしちゃダメだよ!
って、あたしもか笑
てゆーか、ゲームって?
あたし今ゲームしてないよ”
みたいな感じで
返してくるじゃん。
授業中メールしたら
俺の顔みて嬉しそうにするし。
今日の美佳、うぜぇ。
その後しばらく授業を受けてると
チャイムが鳴り
休み時間に入った。
俺はすぐ美佳に近寄り
「……美佳。」
そう、声をかけた。
もしいつもの美佳なら
“あっ、遊夏♪何〜?”
ってな感じの反応なはず…。
「………、何?」
「!」
やっぱりいつもと違う美佳に
イラつきを覚える。
「何じゃねえし。
今日のお前うざい。」
ガンッ!
美佳の隣の奴の机を蹴り
俺は屋上に行った。
誰にも見つからない
秘密の場所を最近見つけた俺は
そこに入り眠った。

