世界で1番アイシテル




なんて言葉をかけたらいいのか
全然わからない。

ただ黙って聞くしかなかった。


遊夏の顔が辛そうで
胸が痛んだ。


「次の彼女からは信用がなくて
疑いばっかの恋愛と
俺の束縛に疲れて
彼女にはフられるし。

俺の知らない間に
俺が監禁しかけた、
なんて嘘も回ってて……。

誰も信用出来なくなった。

人を好きになれなくなった。

そんなまま高校に入ったら
りんと友達になった。
最初は友達としか
思わなかったし
信用してなかった。

けど、中身を知って
久しぶりに人を信用して
恋したんだ…。」



………遊夏…。


「だからりんを大事にする。」



遊夏の顔にもう辛さはなくて
あったのは笑顔と涙だった。