―ピンポーン
軽快な音が流れ
5秒も経たないうちに
ガチャリ。
バッチリきめた遊夏が出てきた。
「Happy birthday Yu-ka!!」
プレゼントを突き出し
満面の笑みを浮かべた。
と、同時に遊夏の
たくましい太い腕が
あたしに向かって延びてきた。
左手でプレゼントを取り
右手はあたしの背中に。
グンッと引き寄せられた後
プレゼントを持った左手も
あたしの背中に回った。
目の前にある遊夏の厚い胸板に
少しドキドキしながら
同じように背中に手を伸ばす。
「お誕生日おめでとう…。」
「最高の誕生日。好き…。」
そうして唇は重なった。

