ふわ………っ 稜があたしを抱きしめた。 夢じゃ、ない? 夢じゃ、ないんだよね? 信じて、いいよね? 「……っ、ふぇ〜…。 稜、稜、稜……っ。 好きなの、大好きなのっ。 ずっとずっと、 想ってたあ〜………。 ふぇ〜ん……っ」 稜にしがみついて泣いた。 いつから付き合ってるのか あたしにはわからない。 でも、 「俺も。ずっと好きだった。」 耳元で囁かれた このコトバ以上に 欲しいものなんて 1つもない。