「あ、のっくん先輩明日バイト代わってもらえません?」

21歳の学生(男)が出勤した

ていうかまず「おはようございます」と言え

「明日~?まぁ別にいいけど。なんかあんのか?」

最近の子らしく中性的で細くて女性客からよく可愛がられてる奴なだけに、 多少無茶な頼みも笑顔を見るとどうにも憎めない感がある

「いや明日試験勉強したくて!一夜漬けなんですけどー」


「大変だな、まぁ学生は学業が本分だしな。てゆーか一夜漬けかよ」


学生のバイトは基本こんな感じだ

基本俺は後輩に甘い。


ていうかバイトだし

口うるさく言うのって面倒だし


「のっくん先輩って就職しないんですか?」

――――・・・


うるせーよクソガキ

「おまえとりあえず明日シフト通りバイト入れや」

「えっ!なんで!!」

「なんでじゃねーよ仕事だろ、甘えんな」


俺は大学生がタイムカード押すのも忘れて騒いでるのを背に、品切れ中のポップコーンを買いにコンビニへ旅立った