お互い苦笑いを浮かべ、軽く握手を交わした。
レトはその傍らで大きな卵を布に包み、持ち歩いている袋に入れた。
「……ザイ、何を急いでおる。………………………いつもの街嫌いか?」
「………………そんなところだ」
「…それしかないだろう?………まあいい。……………街を出る時は気をつけろ。………近頃……依頼を失敗して、文無し食料無しの狩人がうろついておる。金のある奴を殺気立った目で見ておるわ。………ザイ、お前は有名だ。………くっついておるレトも…危ない。……今は…そんな世の中だ」
「………忠告、有り難い。……………そういう連中なら…入って来た時からもう何度も目が合った。………………それもあってな………早くここから出たい…」
ザイは低い声で呟きながら、巨大な剣を鞘に納め、マントの下の背中に差し込んだ。
……横目でちらりと視線を移すと、 不思議そうにこちらを見上げる、レトの半開きだが…つぶらな瞳と目が合った。
「―――…………………これ以上はもう…充分だ」
フッと顔を背け、ザイは歩き始めた。
レトはその後ろに黙ってついて行こうとした。……途端、コムが声を掛けてきた。
「……………レトの坊主、ガキはガキなりに…父親を守ってやれよ」
「………父さんを?」
自分なんかが守らなくとも………狩人の父は強い。守る必要さえある筈が無いのに。
どんどん先に行ってしまう父とコムを交互に見ながら、レトは父の元に歩み出した。
後ろから、コムの声が聞こえた。
「………ガキでもな、小さなガキにしか見えないものも、あるんだよ。……………補うのは、お前さ」
レトはその傍らで大きな卵を布に包み、持ち歩いている袋に入れた。
「……ザイ、何を急いでおる。………………………いつもの街嫌いか?」
「………………そんなところだ」
「…それしかないだろう?………まあいい。……………街を出る時は気をつけろ。………近頃……依頼を失敗して、文無し食料無しの狩人がうろついておる。金のある奴を殺気立った目で見ておるわ。………ザイ、お前は有名だ。………くっついておるレトも…危ない。……今は…そんな世の中だ」
「………忠告、有り難い。……………そういう連中なら…入って来た時からもう何度も目が合った。………………それもあってな………早くここから出たい…」
ザイは低い声で呟きながら、巨大な剣を鞘に納め、マントの下の背中に差し込んだ。
……横目でちらりと視線を移すと、 不思議そうにこちらを見上げる、レトの半開きだが…つぶらな瞳と目が合った。
「―――…………………これ以上はもう…充分だ」
フッと顔を背け、ザイは歩き始めた。
レトはその後ろに黙ってついて行こうとした。……途端、コムが声を掛けてきた。
「……………レトの坊主、ガキはガキなりに…父親を守ってやれよ」
「………父さんを?」
自分なんかが守らなくとも………狩人の父は強い。守る必要さえある筈が無いのに。
どんどん先に行ってしまう父とコムを交互に見ながら、レトは父の元に歩み出した。
後ろから、コムの声が聞こえた。
「………ガキでもな、小さなガキにしか見えないものも、あるんだよ。……………補うのは、お前さ」


