「……コム爺だってのんびりしないですぐ何処かにいってしまうじゃないか」
「ガキは黙っとれ」
テテテ…と後ろをついて来るレトに軽く一喝し、コムはザイと並んでカーネリアンの冷たい屍を見下ろした。
「………健康そのものの大物、羽の艶…骨格も良い…………ふん……上等品だな。………さすがはザイ。ただ仕留めるだけしか能の無い狩人とは訳が違うわい。………良い目をしておる」
「………金は後で良い。………解体するぞ」
そう言ってザイはレトに手招きした。
のんびりと近寄って来る息子の前でマントを翻し、広い背中に背負った巨大な剣を鞘から抜いた。
片刃が鉈の様になっている、よく使い古された剣だ。
「…レト、今から皮を剥ぐ。横で肉を切って、臓物を取り出せ。…………前に教えたな?」
「うん。出来るよ」
答えるや否や、ザイの鋭い刃はカーネリアンの身体を足の付け根辺りを貫いた。
汚さない様に、無駄な傷を付けない様に、刃は皮と肉の境目に沿って断っていく。
大柄なザイがどんどん作業を進めていくその下で、レトは皮を剥いで露わになった肌色の肉体に刃を入れた。
縦一直線。腹の辺りを真直ぐに切り開いていく。
屍となり、少しの間雪に曝されていたせいか、血液は殆ど凍っていて切っても切っても出血は無かった。
切り開いた部分から奇怪な形の臓物を引っ張り出し、傍らに投げ捨てた。
…胃袋や肺、その他の臓器を見つけてはポイポイと無造作に捨てていく。
下腹部に刃を通し、一気に尾まで裂こうとした。
―――…カツン
(………?)
順調に流れていた筈の剣が、固い何かによって行く手を阻まれた。
「ガキは黙っとれ」
テテテ…と後ろをついて来るレトに軽く一喝し、コムはザイと並んでカーネリアンの冷たい屍を見下ろした。
「………健康そのものの大物、羽の艶…骨格も良い…………ふん……上等品だな。………さすがはザイ。ただ仕留めるだけしか能の無い狩人とは訳が違うわい。………良い目をしておる」
「………金は後で良い。………解体するぞ」
そう言ってザイはレトに手招きした。
のんびりと近寄って来る息子の前でマントを翻し、広い背中に背負った巨大な剣を鞘から抜いた。
片刃が鉈の様になっている、よく使い古された剣だ。
「…レト、今から皮を剥ぐ。横で肉を切って、臓物を取り出せ。…………前に教えたな?」
「うん。出来るよ」
答えるや否や、ザイの鋭い刃はカーネリアンの身体を足の付け根辺りを貫いた。
汚さない様に、無駄な傷を付けない様に、刃は皮と肉の境目に沿って断っていく。
大柄なザイがどんどん作業を進めていくその下で、レトは皮を剥いで露わになった肌色の肉体に刃を入れた。
縦一直線。腹の辺りを真直ぐに切り開いていく。
屍となり、少しの間雪に曝されていたせいか、血液は殆ど凍っていて切っても切っても出血は無かった。
切り開いた部分から奇怪な形の臓物を引っ張り出し、傍らに投げ捨てた。
…胃袋や肺、その他の臓器を見つけてはポイポイと無造作に捨てていく。
下腹部に刃を通し、一気に尾まで裂こうとした。
―――…カツン
(………?)
順調に流れていた筈の剣が、固い何かによって行く手を阻まれた。


