…焚火の火が小さい。少し木を足そうか。
この雪国に生えている木々はほとんど凍てついているため、そのまま火に放り込めば消えてしまう。手間はかかるが焚火の真横で予備の枝を解凍して乾かして…。
そうやってようやくカラカラに乾いた貴重な枝を、何だか惜しい気もするが焚火に放り込む。
…サラマンダーが本のちょっと火を吹いてくれるだけでも全然違うのだが、無理はさせられない。
(……ここはもう原始的な手段……集団で揃って火を囲んだ方が効率が良いよな…)
…ドールは泣き顔を見られたくないかもしれないが、とにかく寒いのだ。背に腹は変えられない。
罵声が飛んでくること覚悟で、ハイネはドールとサラマンダーの囲む焚火へと踵を返した。


