ちょっとそこに座りなさい、と説教モードに入るリストに、イブは顔をしかめた。
ズカズカと歩み寄ってくる彼の顔面に、砂利混じりの雪を投げ付ける。
「だーかーらー…不可抗力よ不可抗力!さっきの雪崩にのまれていた何かが急に紛れ込んだんだもん。動物か何だか知らないけどさー……今出すから。“闇入り”でまだ闇の中に入れたまんまだから」
リスト同様、その異物も危うく消してしまいそうだったが、なんとかこちらも原形を止めている。
…一体何が紛れ込んだのか知らないが、とにかく出してみる他は無い。
「もー…面倒臭いなぁ………はーい、ちょっと離れてー……」
ブツブツと小言を漏らしながら、イブは片手に真っ黒な闇を纏わせた。
黒いイブの手は何も無い空間にずぶりと減り込み、荷袋か何かをゴソゴソとあさっているかの様に動いた。
闇と同化したイブの手は、彼女の意識下だけに存在する真っ暗闇をさまよう。
何処かに在るはずなのだが…と闇をかき集めていると、混入した異物らしきものの存在を感じ取ることが出来た。
ああ…これかな、と思ったのも束の間。
得体の知れない何かをがっしりと掴んだイブは………眉をひそめた。
(………意外に…重い…?)
そして、大きい。
…掴んだ腕に少しだけ力を込めて、どすこーい!と、イブは勢いよく深い闇の中から引き上げた。
空気中に減り込んだ彼女の手が表に現れ、同時にその後を闇に塗れた何か が続く。
ずるり、と引き出されたその異物とやらを目にしたリストは………途端…。
「―――…って、おい!?」
ほぼ反射的に、それが積雪に転がり出る寸前に……………両手で、受け止めた。
出した方のイブも、なんとか受け止めたリストも、目下の存在に…呆気に取られた。
「………………………ありゃー……これって…」
「………」
ズカズカと歩み寄ってくる彼の顔面に、砂利混じりの雪を投げ付ける。
「だーかーらー…不可抗力よ不可抗力!さっきの雪崩にのまれていた何かが急に紛れ込んだんだもん。動物か何だか知らないけどさー……今出すから。“闇入り”でまだ闇の中に入れたまんまだから」
リスト同様、その異物も危うく消してしまいそうだったが、なんとかこちらも原形を止めている。
…一体何が紛れ込んだのか知らないが、とにかく出してみる他は無い。
「もー…面倒臭いなぁ………はーい、ちょっと離れてー……」
ブツブツと小言を漏らしながら、イブは片手に真っ黒な闇を纏わせた。
黒いイブの手は何も無い空間にずぶりと減り込み、荷袋か何かをゴソゴソとあさっているかの様に動いた。
闇と同化したイブの手は、彼女の意識下だけに存在する真っ暗闇をさまよう。
何処かに在るはずなのだが…と闇をかき集めていると、混入した異物らしきものの存在を感じ取ることが出来た。
ああ…これかな、と思ったのも束の間。
得体の知れない何かをがっしりと掴んだイブは………眉をひそめた。
(………意外に…重い…?)
そして、大きい。
…掴んだ腕に少しだけ力を込めて、どすこーい!と、イブは勢いよく深い闇の中から引き上げた。
空気中に減り込んだ彼女の手が表に現れ、同時にその後を闇に塗れた何か が続く。
ずるり、と引き出されたその異物とやらを目にしたリストは………途端…。
「―――…って、おい!?」
ほぼ反射的に、それが積雪に転がり出る寸前に……………両手で、受け止めた。
出した方のイブも、なんとか受け止めたリストも、目下の存在に…呆気に取られた。
「………………………ありゃー……これって…」
「………」


