亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~



私には補うどころか見つける事も出来ないが………ユノがきっと一番信頼しているであろうこの少年は………良い方に彼を変えてくれる。

助けてくれる。




………この二人は、引き離してはならないのだ。

何が、どうなろうとも。






会話の最中、一瞬だけ笑みを浮かべたレトを一瞥しながら、サリッサは黙々と考える。

………私は、あの子には必要無い。

あの子が苦しむのは自分のせい。


…そう考えてしまうのは、愚かな事だろうか。




















『―――…自分を責めるのは止めなさい、サリッサ。…どんなに辛くても、悲しくても……君は君のままで生きなさい。………自分を殺すのは駄目だ。君は……独りで抱え過ぎる………死んでは…いけないよ……』




















(………………そうよね……シオン……)