私には補うどころか見つける事も出来ないが………ユノがきっと一番信頼しているであろうこの少年は………良い方に彼を変えてくれる。
助けてくれる。
………この二人は、引き離してはならないのだ。
何が、どうなろうとも。
会話の最中、一瞬だけ笑みを浮かべたレトを一瞥しながら、サリッサは黙々と考える。
………私は、あの子には必要無い。
あの子が苦しむのは自分のせい。
…そう考えてしまうのは、愚かな事だろうか。
『―――…自分を責めるのは止めなさい、サリッサ。…どんなに辛くても、悲しくても……君は君のままで生きなさい。………自分を殺すのは駄目だ。君は……独りで抱え過ぎる………死んでは…いけないよ……』
(………………そうよね……シオン……)


