―――その途端。
アルバスの目の前に、青白い光が何の前触れも無く……フッと点った。
細い蝋燭の先端には、揺れる炎。
アルバスは何度も首を傾げ、意味も無く話し掛け続ける。
………が、この雛鳥よりも目線の高い四人は、その小さな異変に気付かない。
足元でアルバスが歌っているのも、正直耳に入っていなかった。
「絶対何か起こるから!!起こるよ!!僕、何となくだけど分かるから!!」
「夢の御告げとやらがあった時はどのような状況下で…?」
「何だよザイ………僕を疑っているのかい?……ねぇレト!君の父親酷いよ!!」
「………」
大好きな父に、うん酷いね…とは言えないし、はたまた酷くないよ…と言えばユノが機嫌を損ねる。
何と答えて良いのか分からず、無言のまま困り顔でぼんやりと突っ立っていると、だんだんと眠くなってきた。
「御告げの時って寝てたんだよ!!寝てるんだから状況下はって言われても困るんだから!!寝てたよ!!ぐっすり寝てました!!決まってるじゃないか…ねぇレト………レ――ト―――!!」
立ったまま瞼を閉じる仮眠モードに入っていたレトの両肩を掴み、これでもかと言わんばかりに揺さぶった。
「御告げ以外でだって色々あったさ!!急に何の前触れも無くね!!こう……普通に歩いていたり立っていたりしている時だって、急に…」
………………全てを言い終える前に、ユノは何故か声を詰まらせた。
目はカッと大きく見開かれ、身体は硬直していた。


