亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~





……………戦いは…狩人の、宿命。



相手が人間だろうと……子供だろうが、老人だろうが………。





















狩人の世界では、『戦い』は………………最後まで、やり通す事に意味がある。









……最後、まで。























「うあっ……う゛ああああああ!!……お父さん!!助けて!!嫌あああああっ!!」








死にたくない。

助けて。

お父さん。


お父さん…。














………目下で目を腫らして泣きわめく少女は、もう戦士でも何でもない。


ただの、女の子だった。



父を呼ぶ、幼子だった。
















成す術も無く泣きじゃくり、横たわるその幼子に………………幼子が、剣を構える。














「………おかしいよ………こんなの……!…………レト!!………ねぇ、レト!」

「ああああああ!!嫌ああああああ!止めて!!止めてぇ!!」



















―――…剣を構えたまま、レトは雪雲で覆われた果てしなく広がる空を見上げ、ゆっくりと目を瞑った。




























「―――………生を受けた者として………生を狩る…狩人として…」

「………レト…!!」






「…………全ての精に………命に……」

「……殺さないで!!殺さないで!!許して!!」
















「……………………感謝します………」
















「嫌!!ああああああ!!お父さん!!お父さん!!お父さん!!おと」