嘲笑を漏らし、男は弓を両手で押さえ、ザイの弓を受け流した。
ガリガリガリ……と、表面がザラザラとした枝である弓同士が擦れ合い、二人は弾かれた様に飛び退いた。
「………お前……狩人だろう!………誇りを捨てたか!!」
滑らかな積雪の表面を崩して体勢を立て直し、ザイはすぐさま背中から巨大な剣を抜いた。
それとほぼ同時に、男も腰から剣を抜く。
「……………誇り…?………笑わせるな……この荒れ果てた世の下で、そんなもの役には立たん…」
………静寂の大地に風が吹いてきた。
睨み合う二つの獣の如き眼光が、間に吹き渡る風を真直ぐ貫く。
……深く被っていたフードが風で捲れ上がり、嘲笑を浮かべる男の顔が表にさらけ出された。
………血色が良いとは言えないやせ細った顔。
窪んだ眼球はぎらついた光を放ち、小刻みに揺れていた。
………この絡み付く不気味な視線。
………前に何処かで、感じた事のある感覚だ。
………以前訪れた……街で……?
…ザイはゆっくりと剣を構え、低く屈み込んだ。
握った巨大な剣の切っ先が、積雪の滑らかな肌を撫でる。
「………………狩人である者同士が…相見える事がどういう事か……………知らぬとは言わせんぞ」
「………………今更何を言いやがる…。…………生きる、ためだ…」
ガリガリガリ……と、表面がザラザラとした枝である弓同士が擦れ合い、二人は弾かれた様に飛び退いた。
「………お前……狩人だろう!………誇りを捨てたか!!」
滑らかな積雪の表面を崩して体勢を立て直し、ザイはすぐさま背中から巨大な剣を抜いた。
それとほぼ同時に、男も腰から剣を抜く。
「……………誇り…?………笑わせるな……この荒れ果てた世の下で、そんなもの役には立たん…」
………静寂の大地に風が吹いてきた。
睨み合う二つの獣の如き眼光が、間に吹き渡る風を真直ぐ貫く。
……深く被っていたフードが風で捲れ上がり、嘲笑を浮かべる男の顔が表にさらけ出された。
………血色が良いとは言えないやせ細った顔。
窪んだ眼球はぎらついた光を放ち、小刻みに揺れていた。
………この絡み付く不気味な視線。
………前に何処かで、感じた事のある感覚だ。
………以前訪れた……街で……?
…ザイはゆっくりと剣を構え、低く屈み込んだ。
握った巨大な剣の切っ先が、積雪の滑らかな肌を撫でる。
「………………狩人である者同士が…相見える事がどういう事か……………知らぬとは言わせんぞ」
「………………今更何を言いやがる…。…………生きる、ためだ…」


