亡國の孤城Ⅱ ~デイファレト・無人の玉座~


「僕が、可哀相…?…………僕の………何を、知っているっていうんだ!!何をだよ!……何も…何も……知らないだろう…!!」

「………………ごめ…ん…」


…身震いしながらヒステリックに喚き散らすユノ。

………軽率な事を言ってしまった。

どうすれば良いのか分からないまま、とにかく謝るレトだったが、当のユノは聞く耳を持とうとしない。



「………君なんかに言われたくないな!………何様のつもりだよ!君は僕の何だって言うんだよ!」

「………あの……」


小刻みに震えるユノは、繋いでいた手を思い切り振り払った。

暖かった温い熱はあっという間に無くなり、空を掴む手の平を、容赦無い吹雪きの息吹が冷やしていく。












「―――……卑しい…狩人の分際で!」




















………卑しい、狩人。














………狩人。

























ただただ………レトはユノを見詰めた。

小さな唇は微かに動くのが精一杯。




漏れ出る言葉はどれも、絶え間なく続く「ごめん」の連続で…。















「……………………………ご…めん………ごめん………ごめん……なさい………」












………胸中で渦巻くこの気持ちの悪いのは、一体何なのだろうか。

狩人である自分を非難された事には、何の怒りも感じない。













ただ………。







…………悲しい。