触れてしまった者の末路を想像しながら、ユノは顔をしかめた。
「…………光に誘われて触れてしまうと…………重度の麻痺で…動けなくなって………そのまま虫の群れに…」
淡々と答えるレトの口を、最後まで言わせまいとユノの手が塞いだ。
「分かった。注意するから…」
「骨も残らないんだよ」
「ちょっと黙りなよ君」
いまいち空気が読めないらしいレトに呆れながら、ユノは繋いだ彼の手を引いて先を急ごうとした。
………が、レトは動かない。
背後に視線を注いだまま、足を止めていた。
早く行こう、と促すユノを傍目に、レトは首を傾げる。
………サリッサがいない。


