引っ掛かる事を言っておいてあっさり考えるのを止めてしまったアイラに、いけないとは思いつつも、カイは微かな苛立ちを覚えた。
「………気になるではありませんか…。………軽そうに見えて案外思慮深い貴方様の勘は、大体当たっているんですから…」
「カイ、一言多いぞ。………どうも、私は自分により近い事柄でも、客観視してしまう質でね。………熱くなるのは嫌いなんだ」
「……どうだか」
女以外はね、と内心嘲笑を浮かべるカイ。
寝台の上でアイラは寝返りをうち、吹き抜けの窓から入って来る熱風の熱さを感じた。
「………何でも、だ。………思慮に長けた人間は……一時の風を読み間違えてはいけないんだよ、カイ……」
砂やら埃やら……色んなものを持って来る風が吹く国だからこそ……それは重要なのだ。
興味の無い、私のこの勘が当たっているとすれば……そう……なんて……なんて。
「………………可哀相な、ドール嬢……………………ハハハ…」


