理由にもならない何とも下らないその答えに、当人以外の誰もが一瞬言葉を失い、そして男の狂った頭を疑った。
ケインツェルは高い天井を見上げ、にんまりと気味の悪い笑みを浮かべた。
「……私の見るもの全てが楽しければ、面白ければ……それで良いのですよ…!私は退屈な事が大嫌いでねぇ…!…せっかく神から授かったこの力…。…普通の平凡な人間として終わるには、とても勿体無いでしょう…!………そのために私は、哀れな老王様に近付いたのですから…!………………老王様はちょっと弄れば…面白い反応を見せてくれましたからねぇ………最近はあまり反応が無くて少々飽きがきていましたが…」
「…貴様…まさか…!………陛下が度々苦しんでおられた幻覚は…お前の仕業か…!?」
限界を超えた苛立ちの勢いに任せて、ウルガは思わず怒気を露わにして叫んだ。
…思い当たる節はある。
幻覚に恐怖する老王の傍には、必ずと言ってもいい程このケインツェルの姿があった。
苦しむ老王、目茶苦茶な命令を下す老王の滑稽な姿を、この男は後ろで笑って見ていたのだ。
この男は、バリアン王を意のままに操っていたのだ。
ただの己の、快楽のためだけに。
「フフフッ…人聞きの悪い事を言わないでもらいたいですねぇ?…確かに多少、虐め過ぎてしまったかなという点はありますが、そのまやかしが支えになった時もあったと言えばあったのですよ?現に私、それなりに側近として貢献しているではありませんか!…今回の賊討伐が良い例でしょう?私は陛下の寿命を縮めた覚えはありませんし………それに…」
不意に、笑みを深めたケインツェルのぎらついた瞳が…リイザの姿を映した。
「……本当に寿命を縮めてしまったのは、何を隠そう貴方様ではありませんかねぇ?……フフフフフ…アハハハハ!!」
狂気じみた嫌らしい不協和音が、謁見の間に木霊する。ウルガはというと、何も反論出来ずに口を閉ざしてしまった。
悔しげに揺れる男の背中を睨み付けるばかりだ。
なかなか止まない笑い声にようやく終わりが見えたかと思うと…突然ケインツェルは、リイザに向かって歩を進めてきた。
ケインツェルは高い天井を見上げ、にんまりと気味の悪い笑みを浮かべた。
「……私の見るもの全てが楽しければ、面白ければ……それで良いのですよ…!私は退屈な事が大嫌いでねぇ…!…せっかく神から授かったこの力…。…普通の平凡な人間として終わるには、とても勿体無いでしょう…!………そのために私は、哀れな老王様に近付いたのですから…!………………老王様はちょっと弄れば…面白い反応を見せてくれましたからねぇ………最近はあまり反応が無くて少々飽きがきていましたが…」
「…貴様…まさか…!………陛下が度々苦しんでおられた幻覚は…お前の仕業か…!?」
限界を超えた苛立ちの勢いに任せて、ウルガは思わず怒気を露わにして叫んだ。
…思い当たる節はある。
幻覚に恐怖する老王の傍には、必ずと言ってもいい程このケインツェルの姿があった。
苦しむ老王、目茶苦茶な命令を下す老王の滑稽な姿を、この男は後ろで笑って見ていたのだ。
この男は、バリアン王を意のままに操っていたのだ。
ただの己の、快楽のためだけに。
「フフフッ…人聞きの悪い事を言わないでもらいたいですねぇ?…確かに多少、虐め過ぎてしまったかなという点はありますが、そのまやかしが支えになった時もあったと言えばあったのですよ?現に私、それなりに側近として貢献しているではありませんか!…今回の賊討伐が良い例でしょう?私は陛下の寿命を縮めた覚えはありませんし………それに…」
不意に、笑みを深めたケインツェルのぎらついた瞳が…リイザの姿を映した。
「……本当に寿命を縮めてしまったのは、何を隠そう貴方様ではありませんかねぇ?……フフフフフ…アハハハハ!!」
狂気じみた嫌らしい不協和音が、謁見の間に木霊する。ウルガはというと、何も反論出来ずに口を閉ざしてしまった。
悔しげに揺れる男の背中を睨み付けるばかりだ。
なかなか止まない笑い声にようやく終わりが見えたかと思うと…突然ケインツェルは、リイザに向かって歩を進めてきた。


