掠れた声を白い吐息と共に漏らせば、喉と肺が痛みに悲鳴を上げた。
でも、そんなのお構い無しだ。
僕は、彼に言いたいのだ。
「…ユノが、王様だよ。…僕の中の王様は、ユノだけだもん…。………僕の夢はね…ユノを…王様にすること、なんだ…。………少し前に、決めた夢なんだ…。………だから僕…恨んでないよ…。……僕が、間違ってるんだから…」
地面が、小刻みに揺れた。横揺れする大地の震えが、断続的に続く。
「……ユノは、嫌かもしれないけど………僕はね………………ちっとも、嫌とか…思ってないよ……後悔なんか、してないよ………………ユノと、会えた事…」
右手の拳の内に感じる、固い感触。
握り締めるそれは、小さくて脆い存在だが………レトにとっては、形に残る掛け替えのない、愛おしい大きな存在だった。
彼と交わした約束の、証。その、片割れ。
何も無い僕の、一番の、宝物。
「……こんな事になるって分かっていても……僕は………ユノと、会えて…良かったと思う…。………僕が、僕で…良かった………僕は…君からたくさん…色んなもの貰ったし………ユノは、僕の……生まれて初めての、友達に……親友になって、くれた…。…………………僕…本当に………………嬉しかった…」
嬉しかったんだ。
名前を、呼んでくれて。
一緒に並んで歩いてくれて。
いっぱい叱ってくれて。
手を繋いでくれて。
たくさん、笑ってくれて。
独りだったら分からない事を、君は教えてくれた。
ぎこちないけど笑えている自分が、いつの間にか彼の横にいた。
周りが、自分が、変わっていくのが分かった。
後悔なんて、しない。
あの一瞬が、たくさんの一瞬が、幸せだったから。
そう思えるから。
だから僕は、君を嫌いになんかならない。
「………ユノの夢が、僕の夢になればいいなぁって…思ってたから……僕…消えてもいいやって………思ったんだけど…」
でも、そんなのお構い無しだ。
僕は、彼に言いたいのだ。
「…ユノが、王様だよ。…僕の中の王様は、ユノだけだもん…。………僕の夢はね…ユノを…王様にすること、なんだ…。………少し前に、決めた夢なんだ…。………だから僕…恨んでないよ…。……僕が、間違ってるんだから…」
地面が、小刻みに揺れた。横揺れする大地の震えが、断続的に続く。
「……ユノは、嫌かもしれないけど………僕はね………………ちっとも、嫌とか…思ってないよ……後悔なんか、してないよ………………ユノと、会えた事…」
右手の拳の内に感じる、固い感触。
握り締めるそれは、小さくて脆い存在だが………レトにとっては、形に残る掛け替えのない、愛おしい大きな存在だった。
彼と交わした約束の、証。その、片割れ。
何も無い僕の、一番の、宝物。
「……こんな事になるって分かっていても……僕は………ユノと、会えて…良かったと思う…。………僕が、僕で…良かった………僕は…君からたくさん…色んなもの貰ったし………ユノは、僕の……生まれて初めての、友達に……親友になって、くれた…。…………………僕…本当に………………嬉しかった…」
嬉しかったんだ。
名前を、呼んでくれて。
一緒に並んで歩いてくれて。
いっぱい叱ってくれて。
手を繋いでくれて。
たくさん、笑ってくれて。
独りだったら分からない事を、君は教えてくれた。
ぎこちないけど笑えている自分が、いつの間にか彼の横にいた。
周りが、自分が、変わっていくのが分かった。
後悔なんて、しない。
あの一瞬が、たくさんの一瞬が、幸せだったから。
そう思えるから。
だから僕は、君を嫌いになんかならない。
「………ユノの夢が、僕の夢になればいいなぁって…思ってたから……僕…消えてもいいやって………思ったんだけど…」


